もう16年ぐらいになるのかな、髭(ヒゲ)を生やして。
髭(ヒゲ)が濃いんですよ、私。朝に髭(ヒゲ)を剃っても夕方に頬を触るとジョリジョリ。2日も剃らないと、見た目にもわかるくらい顔の下半分が薄く黒く見えます。
いろいろな方とお会いして「どうやって髭(ヒゲ)の手入れをされているんですか?」と質問されることが多いです。「はさみで切っているんですか?」と聞かれる方もいらっしゃいます。
毎回質問される度に答えるのも面倒なので、ブログでお答えします。
特に女性にとって男性の髭(ヒゲ)の手入れについては、おそらく未知の世界でしょう。
目次
髭(ヒゲ)を生やすようになったキッカケは・・・
若い頃は濃い髭(ヒゲ)にコンプレックスを感じていたのですが、あることがキッカケで髭(ひげ)を生やすことになりました。そのキッカケとは、女性にフラれたから。
昔、仲の良かった同じ年のセルビア人女性に「彼女になって」と言ったら、「あなた、セルビア人じゃないし、年上ではないし、髭(ヒゲ)がないからダメ」と断られて撃沈。
NATOの空爆が終わっても、大統領の座にミロシェヴィッチが居座っていた頃、当時のユーゴスラビアへ行くと必ず彼女の部屋に長期間泊まっていました。それも毎年のように。彼女の部屋を拠点に旧ユーゴの国々へ出かけたことが、今のバルカン半島での写真撮影につながっているのです。
彼女との国籍と人種、それと年齢差は、どう頑張っても変えることができない。唯一変えることができるとすれば、髭(ヒゲ)を生やすこと。
髭(ヒゲ)がないことで、男として認められなかった。それ以来、男として髭(ヒゲ)を生やすようになりました。
ヒゲトリマー
”ヒゲトリマー”というヒゲ専用のバリカンを使用しています。はさみで切っていません。使うとしてもヒゲトリマーで長さを整えることができなかった長い髭(ヒゲ)数本を最終的な仕上げに使うくらいですね。
髭(ヒゲ)を剃る”シェーバー”とは異なり、髭(ヒゲ)の長さを整えるものです。
つまり、ヒゲトリマーとは清潔感のある髭(ヒゲ)に仕上げるもの。
ちょうどヒゲトリマーの切れ味が悪くなり替刃を購入したので、交換する様子と製品のレビューをします。
▼現在使っているヒゲトリマーは、2本。ER241(左)とER2403PP(右)。
ER241
▼現在は販売されていないER241。ロゴが、Panasonic(パナソニック)ではなく、”National(ナショナル)”。年代物ですかね?いつ購入したのか覚えていません。自宅用として使っています。▼ER241の裏面。水洗いできません。トリミングした後は、ブラシで刈り取った髭(ヒゲ)を取り除きます。長さ14cm × 幅3.4cm × 奥行き2.3cmで本体の重さは79g(電池を含まない)。電池を入れると129g。
▼先端に付いているアタッチメントを上下にスライドして、髭(ヒゲ)の長さを調整します。この機種には、「1・2・3・4・5」と数字が書いてありますが、「3・6・9・12・15mm」に仕上げることができます(説明書がないので確かなことは言えませんが、記憶に間違いなければ)。
▼アタッチメントを外すと刃が現れます。
替刃 ER961(ER240・241用)
▼ER241用の「パナソニック 替刃 ヒゲトリマー用 ER961」。ER241が生産終了なので、この替刃も在庫限りではないか。
▼パッケージ裏面に交換方法が記載されています。
▼「刃の交換のめやす3年」と書いていますが、1週間に1度か2度の使用して、だいたい1年ぐらいで切れ味が悪くなり始めたかなぁと感じ、1年半もすると髭(ヒゲ)を均等にカットできなくなります。
▼刃の裏側、と言っていいのでしょうか、バネがあり写真手前側の金属が左右にスライドします。「油」、「注」は、後述するメンテナンス用のオイルを注ぐ場所。「押」を押すとオイルを塗るために前後の刃がクリップのように広がります。
刃の交換(替刃 ER961)
▼パッケージ裏面の絵のように両手を使わなくても、親指で押すだけで簡単に刃を外すことが出来ます。新しい刃をカチッと音がするまで押し込むだけ。
▼ER241は単3電池2本で駆動。私は充電式電池を使っています。刃を交換後、裏蓋に交換日を油性ペンでセロハンテープに書き貼り付けています。前回の交換日は、2015年11月16日ですね。
▼交換日を書きました。
ER2403P
▼もう一つのヒゲトリマーは、Panasonic(パナソニック)のER2403PP。直線ボディのER241に対して、少し太めの曲線ボディが特徴的。サイズはER241に比べて若干大きめ。重量128g(電池含む)。こちらは旅行用として持ち歩いています。
▼アタッチメントもER241と比べると、丸みを帯びて少し大きめ。こちらは、調整する髭(ヒゲ)の長さ「3・6・9・12・15mm」と書いてあり、わかりやすい。ER241と違って、水洗いもO.K.です。
替刃 ER9606(ER2403・2403P・2405・2405P・GB40・GY10用)
▼ER2403P対応の「パナソニック 替刃 ヒゲトリマー用 ER9606」。ER241用の替刃ER961と比べて少し幅広です。
▼こちらにも裏面に刃の交換の仕方をイラスト入りで書いてあります。「刃の交換のめやす」は、3年もちません。
刃の交換(替刃 ER9606)
▼ER241と同様に親指で軽く押すだけで外すことができます。
▼ER2403PPは、単4電池2本必要です。ER241と同じく、刃の交換日を新しくセロハンテープに記入して貼り付けました。
▼新品の刃に交換して、切れ味が復活しました!(写真を見ると、肌がきたないなぁ〜)
トリミング後にオイルを塗る
▼トリミング後に刃の切れ味を長持ちさせるためにオイルを塗ります。このオイル、ヒゲトリマー専用ではなく、シェーバーやバリカン用。ラベルが”National(ナショナル)”って・・・いつ買ったんだろう?まだ半分しか減っていない。
現在では、「パナソニック シェーバーオイル 液状タイプ 50ml ES003P」が販売されています。
▼ブラシで清掃後、刃と刃が擦れ合う金属部分にオイルを塗ります。
▼刃の上だけでなく、下の金属部分にもオイルを注入。
ER241の再販を望む!
なぜ違う種類のヒゲトリマーを持っているのかというと、元々はER241だけ使用していたのですが、これ1本で自宅と旅行用の両方で使っていると、旅行時に自宅から持ってくるのを忘れたり、旅行から帰ってきて洗面用具入れから取り出すのが煩わしいので、新たにもう1本購入しようとしたら、ER241が生産終了に。仕方なくER2403PPを買い増ししました。
使い勝手はどちらも変わらないのですが、個人的には直線ボディで握りやすく、コンパクトなER241が好みです。単3電池で動くのも好印象。
ER2403PPは、ER241に比べて太い曲線ボディが握りやすいように見えて、実はあまり握りやすくない。普段の生活で使うのは単4よりも単3電池だから、単4電池使用というのもマイナス印象。
他社製ヒゲトリマーのほとんどは充電式ですが、旅に持って行くなら乾電池を使用する方が便利。ACアダプターや充電器を持って行かなくて済むので。だから、乾電池を使用するヒゲトリマーは貴重な存在です。
メーカーさんには、ER241を復活させてほしい。他社製のヒゲトリマーを含めて、ER241のデザインと握りやすさは優秀です。壊れるまで使い続けます。
日本の髭(ヒゲ)に対する捉え方について考える
ここからは、ヒゲトリマーの製品紹介から話が外れて、髭(ヒゲ)について独自の考察を3つ述べます。
これ、長くなるので別な記事として書こうとも考えたのですが、勢いで書いちゃいました。
髭(ヒゲ)に対する世間の風当たりとでも言うのでしょうか、私には理解できない日本の風潮と世界の髭(ヒゲ)に対する捉え方には、大きなギャップがあるように思います。
「不快な思いをする人がいるから」 ← 意味がわからない
なぜ日本は禿(ハゲ)には寛容なのに、髭(ヒゲ)には厳しいのか?
接客業や営業では、ほぼNGでしょ。髭(ヒゲ)は剃れと言うのに、禿(ハゲ)を直せとは言わない。
世間的に髭(ヒゲ)に対して厳しいのは、「身だしなみ」の問題として、ではないかと思います。よく聞かれる理由が、「不快な思いをする人がいるから」。
禿(ハゲ)を見て不快な思いをする人がいないの?いるでしょ。禿(ハゲ)の人に失礼ですが。
どこかの市役所で髭(ヒゲ)を生やした公務員に市民から苦情が寄せられ、職員に髭(ヒゲ)を禁止したニュースがありましたよね。苦情を言う市民も市民なら、禁止通達を出す役所もどうかしてる。なぜ市民は禿(ハゲ)に苦情を言わず、市役所は禿(ハゲ)に禁止通達を出さなかったのか?
髭(ヒゲ)と禿(ハゲ)を同列に扱うなと考えるかもしれませんが、話は禿(ハゲ)に限ったことではありません。
「不快な思いをする人がいるから」と言うなら、他人の目を気にして何もできませんよ。私は、厚化粧する女性に不快な思いをします。でも女性からすれば、「あんたのことなんかを気にして合わせてられない」と思うでしょう。
髭(ヒゲ)も同じ。他人の目を気にして、周りが不快に思うからという理由で髭(ヒゲ)を剃ったりしません。他人がどう思うと勝手です。気にして合わせてられない。
日本人は、他人の目を気にし過ぎだし、他人のことを批判しすぎ。もっと寛容になってもいいんじゃないの?
それと、髭(ヒゲ)を生やしていると、身だしなみの問題として”だらしない”と感じる人がいるようですが、無精ヒゲならともかく清潔感のある髭(ヒゲ)なら問題ないのでは?
「身だしなみ」とか「不快な思いをする人がいるから」髭(ヒゲ)がダメだというのは理由になりません。髭(ヒゲ)がなぜダメなのか、納得できる合理的・論理的理由を説明してほしい。
世界では、髭(ヒゲ)は”成人男性の証”である
海外で「身だしなみ」の問題とし髭(ヒゲ)を快く思わない風潮や地域があるのか?日本と同じアジアの国々はどうなのかな?日本ぐらいだと思いますけどね、髭(ヒゲ)に対する世間の目が厳しいのは。
私が知る限り、旧ソ連圏やヨーロッパでは成人男性が髭(ヒゲ)を生やしているのは一般的だし、飲食店で働いている店員も髭(ヒゲ)を生やしている男性をよく見かけます。もちろん、髭(ヒゲ)を生やしていない男性も大勢いますよ。髭(ヒゲ)を生やすか生やさないかは、個人の自由ですから。
アラブなどのイスラム圏では文化的・社会的背景から、成人男性が髭(ヒゲ)を生やすのが当たり前。なぜなら、髭(ヒゲ)がない男性は男として一人前と認められないからです。だからイスラム教徒の男性は、みんな髭(ヒゲ)を生やしているんですね。
国や地域による髭(ヒゲ)に対する考え方の違いは、民族性の違いでもあります。しかし、世界では髭(ヒゲ)を生やすことが、社会人として当たり前であるということも珍しくありません。
世界的に見て男性の髭(ヒゲ)とは、紳士のたしなみ、権威の象徴というよりも、一般的には”成人男性の証”として捉えるようです。そう考えると、髭(ヒゲ)を”成人男性の証”として捉えない日本は、一体何なんですかね?
日本人女性は、日本人男性に「中性」を求めている?
女性から見た男性の髭(ヒゲ)に対する感情は、人それぞれ。気にならない人もいれば、受け入れられない人もいるでしょう。
統計がないのでハッキリしたことはわからないのですが、私の印象として、日本人女性の髭(ヒゲ)に対する嫌悪感は、ハッキリ言って異常です。世界的に見てもおかしいですよ。
髭(ヒゲ)がないツルツル肌の男性を求めているのでしょうか?
成人男性に髭(ヒゲ)が生えるのは、普通のこと。当たり前のことですよ。
それなのに髭(ヒゲ)に対する嫌悪感が強いのは、私が思うに、日本人女性は日本人男性に男性的でも女性的でもない「中性」を求めているのではないか。
”日本人男性”と書いたのは、海外の男性の髭(ヒゲ)についてとやかく言う人がいないからです。海外の男性には言わず、なぜか日本人男性だけに髭(ヒゲ)はダメと言う。これも意味がわからない。
私の知っている海外の女性たちに髭(ヒゲ)について尋ねても、否定的な意見は聞いたことがないですね。皆一様に答えるのは、「人それぞれだから」と。
女性が髭(ヒゲ)を嫌っているから日本の社会全体が、その風潮になったのか。それとも社会全体が髭(ヒゲ)に厳しい目を向けているから、女性がそう考えるようになったのか。どちらが正しいかわかりませんが、いずれにしても日本の髭(ヒゲ)に対する捉え方には、世界と大きなギャップがあるので、私には理解できない。
さいごに
髭(ヒゲ)について長々と独自論を展開しましたが、最後に男性として一言。
髭(ヒゲ)がない男がいたら、気持ち悪ぃーだろ!