世間はiPhone Xが発売された話題で持ちきりですが、私はソフトバンク版iPhone 6から海外版iPhone SEに買い換えました。
は?今更、iPhone SE?そう思った方もいるでしょう。
なぜ私が国内で販売されているiPhoneではなく、あえて海外版iPhoneに買い換えたのか?そして、以前から感じていた国内版iPhoneに対する不満を、今回は雑談がてらに述べます。
目次
海外版iPhone SEにした3つの理由
iOSのアップデートの度にiPhone 6の動作が重くなり、画面の切り替えやインターネットの読み込みがスムーズではなく、場合によっては数秒待たされることが多くなりました。操作する度にイライラする。
搭載されているメモリが少ないことが原因だと思われます。
もう限界だな、と思ったので、買い換えを決意。
購入の候補は、iPhone SEの一択。それも海外版のiPhone SE。
なぜ海外版iPhone SEを選んだのか?理由は3つあります。
SIMフリーiPhoneが必要だった
1つ目の理由が、これ。
MNP(携帯電話番号ポータビリティー)を使って大手キャリアから格安SIMに乗り換えるため。そして、国内外で使うため。
SIMフリーiPhoneなら、国内のアップルストアでも扱っていますが、購入の選択肢にはありませんでした。今後も日本では購入しません。その訳は、後述します。
4.7インチが大きすぎた
2つ目の理由は、iPhone 6の4.7インチが自分の手に余る大きさだったから。
これは、海外版を購入する直接的な動機にはならないでしょう。どちらかと言うと、iPhone 6に対する不満。
ちょうどいいサイズ感というものは、人によって異なります。
男性なのに手が小さい私にとって4.7インチはデカすぎた。Plusの5.5インチは論外。iPhone Xもサイズが大きすぎるので、購入しようとは思いません。
望んでいるのは、4インチサイズのiPhone X。今後、iPhone SE2(?)が発売されることを期待しています。
iPhone 6は大きすぎて操作中に何度も地面に落とし、2回も画面を割ってしまった。
iPhone SEにしてから、これまで一度も手から落としていません。握りやすいですからね。
4インチが自分の手にしっくりくる。操作中の違和感もなく手に馴染むサイズ。4.7インチから画面が小さくなることに不満はありません。
国内で販売しているiPhoneに愛想が尽きた
海外版iPhoneを購入する1番の理由は、アップルストアで取り扱っているSIMフリーも含めて日本国内で販売しているiPhoneに愛想が尽きたから。
この記事のメインテーマでもあるので、これから深く掘り下げます。
心底、国内版iPhoneに愛想が尽きました。
消すことができないシャッター音
今までは我慢して使っていました。が、ついに我慢できなくなりました。
消すことができないシャッター音。
これが、国内版iPhoneではなく、あえて海外版iPhoneに買い換えた最大の理由です。
アップルストアで取り扱っているSIMフリーも含めて日本国内で販売している国内版iPhoneを「ジャパニーズiPhone」と呼ぶことにします。
これまでiOS標準のカメラアプリで撮影するとき、スピーカーを指で塞ぎながら、できるだけシャッター音が大きく鳴らないようにしていました。
”あの音”、ストレスを感じるし、撮影の度に気が引ける。
盗撮が目的ではない。そんなことにまったく興味はありません(ホントですよ)。
シャッター音を出さない、または微音のカメラアプリもあるけど、使い勝手がどれもイマイチ。
iOS標準のカメラアプリは、起動が速く、シンプルで使い勝手が非常にいい。だから、使い続けたいのです。
それなのに、撮影時の”あの音”でゲンナリする。
消すことができないジャパニーズiPhoneのシャッター音に嫌気が差し、強烈な違和感を感じるようになったのは、海外滞在中の出来事でした。
ジャパニーズiPhoneは、世界に迷惑をまき散らしている
異論もあるでしょう。でも、私が感じたことです。
それは、海外の教会やモスク、美術館や博物館を訪れたときのこと。
カシャ、カシャ、カシャ
静寂の中で鳴り響く、あの乾いた大きな疑似シャッター音。
振り向くと、スマホを手に撮影しているのは、日本人観光客。
彼らは音が出ることに何のためらいもなく撮影をしていましたが、あの音は迷惑行為以外の何物でもない。
一番やってはいけないのは、教会のミサやモスクでの祈りの最中でのシャッター音とフラッシュ。
祈りを捧げている現地の人によっては、この行為が神への冒涜と捉える人がいます。
昔、私が海外で撮影を始めた頃、カメラのシャッター音を消すことなく撮影をしていて、現地の人の怒りを買い教会から追い出された失敗談から得た教訓です。
当時は知識も配慮もなく、なぜ怒られたのかすらわかりませんでした・・・。
今では一眼レフカメラで撮影するときは常に静音モードを使っていて、できるだけ撮影時に音を出さないように配慮しています。
デジカメもシャッター音はしますが、消したり軽減できるので積極的に使い、現地でトラブルにならないようにしましょう。
無神経な日本人観光客が、消すことができないジャパニーズiPhoneの大きなシャッター音で世界に迷惑をまき散らしている。
文化の違い?
主に欧米などの海外版iPhoneでカメラアプリが消音できるのは、日本との文化の違いが根底にあるのではないかと考えています。
祈りなど静寂の中に身を置くことが、ごく当たり前だからではないか、と。
日本とは違い、宗教が日常生活に溶け込んでいるからですね。
アジアの他の国は、どうなのでしょうか?詳しい事情はわかりません。
マナーモードにするとシャッター音が鳴らないのは、何かしらの文化的背景があるからではないか。
逆に日本は、盗撮などの迷惑行為防止に重きを置いていますね。
ちなみに、私の海外の友人達からは、ジャパニーズiPhoneのシャッター音は不評です。
うるさいと言われたことが何度かありました。
日本仕様だから消すことができないので仕方がないと伝えると、信じられないという驚きの表情。これも文化の違いなのでしょうか?
法的拘束力がない意味不明な「自主規制」
「自主規制」ってナニ?
国内で販売されるiPhoneだけでなくAndroidを含むスマホは、この「自主規制」の名の下、シャッター音を消すことができない仕様になっています。
スマホの「自主規制」をネットで調べても、よくわからない。
総務省が規制しているわけでもなく、どこかの協会団体が制限を掛けているわけでもないらしい。
法律などの拘束力がない意味不明な国内ルール。
どこか1社ぐらい、アップルでもいいから、撮影時にシャッター音を強制的に出す日本特別仕様をやめて、グローバルモデルと同じく無音にできるスマホを発売してもいいじゃないか。
無音にできるスマホを国内で販売したら、罰則でもあるの?
盗撮防止が目的なら、デジカメもアプリも規制しろよ
矛盾。この一言がすべてを物語っています。
マナーモードでも強制的に音が鳴る仕様のスマホを国内で販売しておきながら、デジカメは音を消せるし、無音カメラアプリは野放し状態。
盗撮などの迷惑防止対策として言ってるのがおかしい。
規制するなら、国内で販売、使用するすべてのカメラやスマホ、カメラアプリを強制的に音が鳴るようにすればいいじゃないか。
「自主規制」の名の下に販売している無音にできないスマホの意味がない。
みんな、黙って買うの?
不思議なのは、シャッター音が鳴るのが当たり前と思って、消すことができないことに「これはおかしい」と誰も言わないこと。
不便だと感じていながらも、シャッター音が鳴るのは当たり前と多くの人が思っている現状。
シャッター音が鳴るのが当たり前ではなく、シャッター音を消すことができるのが世界では当たり前だ。
世界的に見て、マナーモードでも無音にできない日本仕様は、特殊な存在ですよ。
それなのに、日本で使うから国内で販売しているスマホを買わなければいけないと思い込んでいるんじゃないのか?
異を唱えずに、これからもジャパニーズiPhoneを買うの?
無音撮影は、快感だ
レストランや居酒屋などで料理の写真を撮るのに、シャッター音が必要か?いらないでしょ。
これまで使っていたジャパニーズiPhoneでは撮影の度に盛大なシャッター音が鳴るので、撮影をためらう場面が何度かありました。
国内ではどうしても盗撮防止目的にばかり話題が集中するが、撮影時に音が鳴ること自体が、周囲に対する迷惑行為だ。
撮影する側もイヤな思いをするし、周囲にいる人も”あの音”は耳障りで不快ですよ。
海外版iPhoneは、マナーモードにするとシャッター音がしないので、周囲に気を遣うことなくガンガン撮影できます。
これ、スゲー気持ちいいですよ。無音撮影は、ある種の快感すら覚えます。
”Why Japanese iPhone?”の質問に答えても、世界は理解できない
▼購入したのは、アメリカ・Sprint(スプリント)版iPhone SE スペースグレイ 128GB。
Sprint(スプリント)版iPhoneは、アメリカ国内ではSIMロックだが、海外ではSIMフリー機となる。
完全なSIMフリーの香港版iPhoneとどちらにするか、最後まで悩みました。アメリカに行く機会がないので、こちらでもいいかなと思い購入。
購入前に参考にしたのは、下記のブログ。
VC社長日記:最強のiPhone SEは?
iPhoneを購入したら、電源を入れて使い始める前に必ず液晶保護フィルムやケースだけでなく、カメラレンズにもフィルムを貼り付けて「完全防護」します。
友人でロサンゼルス在住のセルビア人が来日したので、彼に頼んでAppleCare+ for iPhoneを付けて買ってきてもらいました。国内のアップルストアで保証が効くのかどうか、正確な情報がないのでよくわかりません。
海外版iPhoneなので、ネットワーク利用制限の対象外です。
国内のアップルストアで扱っているSIMフリーのiPhoneやiPadは、なぜかネットワーク利用制限の対象になってしまうことがあるので、一度自身の端末を調べることをオススメします。
「iPhoneなら日本でも買えるだろ?」、「アメリカの方が安いのか?」と言う私の友人に、ジャパニーズiPhoneはシャッター音を消すことができないと伝えると驚いて、Why Japanese iPhone?と質問責め。
「盗撮防止対策」、「自主規制」。これらの言葉を使って説明するのが大変でした。たぶん、彼は理解できなかったでしょう。
世界から見たら、理解不能でしょうね。
さいごに
国内版iPhoneは、カメラを無音にできないから、程度がいい物が多くても海外の中古市場で人気がないという報道を何かのニュースで読んだ記憶があります(参照元を紹介できず、すみません)。
結局、国内版iPhoneは、日本国内で販売、流通させるしかないカラパゴス仕様。
みなさんは、シャッター音が鳴るのは当たり前、もしくは仕方がないと割り切って今までと変わらずに国内で買うんですか?
私は、もう二度と買いません。
シャッター音を消すことができないジャパニーズiPhoneは、クソだ。