なみかわブログ

カプセルホテル “9h nine hours(ナインアワーズ)成田空港” 宿泊体験記

羽田空港に国際線が乗り入れる以前の大昔、羽田空港は国内線、成田空港は国際線と完全に役割が分かれていた時代に成田空港や周辺のホテルに宿泊すると料金が割高だったことがありました。

空港周辺のホテルだと1泊最低でも1万3~4千円ぐらい。成田市のホテルでも1泊8千円から1万円ぐらいした記憶があります。出費を抑えるために空港から離れた成田市内のホテルに宿泊したことが何回かありました。でもそれは、昔の話。

ここ数年、成田空港周辺のホテル料金が昔と比べて大幅に下がっています。なぜなら、羽田空港に国際線が乗り入れて以降、大口の顧客が減ったから。

大口の顧客とは、航空会社。成田空港に就航していた航空会社は、年単位で空港周辺のホテルと契約し、乗務員の宿泊部屋を確保していました。

今では成田空港周辺のホテルに空き室が目立ち、空き室を埋めるだけの一般客の需要はないので、ホテル側は稼働率を上げるために客室料金を下げざるを得ない状況です。

今回、成田空港で1泊する機会があったので、以前から気になっていた”9h nine hours(ナインアワーズ)成田空港”に宿泊しました。

あえて空港周辺のホテルに宿泊せずに”9h nine hours(ナインアワーズ)成田空港”を選んだ理由は2つ。

  • カプセルホテル初体験
  • 空港ターミナル直結なので、大きな荷物を持って移動して疲れるのが嫌だったから

実際に宿泊した感想や注意点などをお伝えします。(以下、ナインアワーズを9hと表記します。)

9h_正面入口

目次

事前に予約をしましょう

事前の予約は必須です。当日飛び込みで行っても、空きがないと思った方がいいでしょう。

私は9hの公式サイトから予約しましたが、予約しないで直接9hに来て、空きがないことをフロントで伝えられて帰った人を何人も見ました。海外からの宿泊客も大勢いたので、いつもほぼ満室なのではないでしょうか。

ネットからの予約だと早期予約限定の割引プランもあるので、早めに部屋を確保するべきです。

楽天トラベルじゃらんnetBooking.comなどの旅行予約サイトからも予約はできますが、空き室の枠が決まっているので、確実に部屋を押さえるなら公式サイトからの予約をオススメします。

チェックイン前に飲み物などを買いましょう

チェックイン前に飲み物などを買うことをオススメします。9hに自動販売機はありません。

▼近くのコンビニは、空港第2ビル駅改札口前にあるファミリーマート空港第2ビル駅店です。9hからは徒歩5分ほどですが、実際に歩いて行くと、なぜか遠く感じました。

空港第2ビル駅改札口からの行き方

9hは、成田空港第2旅客ターミナルに隣接する立体駐車場第2ビルB1Fにあります。第2旅客ターミナル内にはないので、予め場所を確認しましょう。

▼空港第2ビル駅改札口を出ると、右手に案内板があります。

▼第2駐車場ビル連絡口。この一番奥まで行きます。重い荷物を持ってこの連絡口を歩くのは、結構シンドイ。一直線の連絡口が、長く感じました。

▼一番奥にたどり着いたら、上に行けとの案内が・・・。

▼エスカレーターで上に行くと、今度は回り込め、と。

▼やっと入口に到着。モダンな雰囲気ですね。

9h中の様子

チェックイン

▼入口入ってすぐフロントですが、私が訪れたときにはすでに混み合っていました。9hは、男女別室です。写真には写っていませんが、フロントに向かって右側が女性専用、左側が男性用エリア。

▼支払いを済ませるとロッカーキーとアメニティグッズを渡されます。フロントにある9hの名刺に、Wi-Fiのパスワードが書いてありますよ。

▼アメニティグッズの中身。ウエア、タオル、歯ブラシ、スリッパ。

ロッカー

▼男性用エリアに入り、ロッカーに荷物を入れに行きます。

▼ロッカールーム。シックな雰囲気ですね。床に番号が書いてあるので、自分のロッカーがどの位置なのか、だいたいの場所がわかるように配慮されています。

▼ロッカーに自分の荷物を入れます。大型のスーツケースも収容可能なスペースですが・・・

▼私のバッグが入らないので、フロントで預かってもらいました。ちなみに、私が海外へ行くときに使っているのは、Eagle Creek(イーグルクリーク)の一番大きいバッグ。型番は忘れました。廃盤モデルのようで現在は販売されていないようですが、丈夫で大容量なので気に入ってます。スーツケースは使いません。

▼フロア案内図。自分が今どこにいるのかが、赤い矢印で示されているのでわかりやすいですね。

▼チェックイン後の利用の流れを示したものです。わかりやすい絵で誰にでも一目で意味がわかるようにイラストにしてあります。

▼フロアのあちこちにイラストが描いてあるのは、海外からの宿泊客にも理解しやすいようにしてあるためと思われます。

化粧室

▼床に描かれているイラストが目を引きますね。トイレを示したものですが、トイレそのものをイラストにした方がわかりやすいと思います。

▼日本人には馴染みのトイレですが、海外の方に温水洗浄便座の使い方がわかるように、壁にイラストで描いた方がいいかもしれませんね。ボタン周りにトイレのメーカーが描いているけど、使い方がわかるのかな?

▼洗面台にティッシュが用意されていましたよ。

▼台の下にドライヤーがあったのですが、気づかない人がいるかもしれません。

シャワールーム

▼シャワールームにも床にイラストがありました。この床のイラストがあるかないかで、見た目の印象がかなり変わりますね。

▼中は広くてきれい!ガラス張りでオシャレ。

▼シャンプー、コンディショナー、ボディソープは備え付けられています。いい香りがしました。

▼使い終わったタオルは、こちらに。

▼ゴミ箱は、シンプルにイラストだけ。パッと見わかりやすいですね。

カプセルユニット

▼カプセルユニットのことを英語で”Sleep Pod”って言うんですね。初めて知りました。

▼宇宙船の中にでもいるような異空間な感じです。常時薄暗い。床にカプセル番号が書いてあるので、わかりやすいですね。

▼寝返りはできるし、正座しても頭が天井につくことはないですが、狭く感じました。周囲の音、話し声やいびきは聞こえるので、遮音性はないです。クッションなど、寝心地は悪くはなかったですよ。

▼枕元に凹みが2つあり、小物を置くことができます。カギや腕時計、スマホを置くといいでしょう。

▼照明やラジオのスイッチ類も枕元にありました。コンセントは1つだけ。

宿泊を終えての感想

成田空港のベンチで寝たくないけど、空港周辺のホテルは料金が高いと考えている方には、現在のところ9hしか選択肢がありません。

9hの中は、非常に清潔だったことに感心しました。

海外からの宿泊客にも対応できるように、わかりやすい絵で誰にでも一目で意味がわかるピクトグラムと呼ばれるイラストを多用していたのが印象的です。

コスパはいいかと聞かれたら・・・、正直言ってビミョウですね。早期予約限定の割引プラン料金ならいいのですが、通常料金ならカプセルホテルとして少し高い印象です。価格が高めに設定されているのは、他に競合がないからでしょう。

成田空港周辺に24時間受付できて大人数収容可能な低価格のゲストハウスがオープンしたら、流行ると思います。

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