某日、自宅のポストに少し分厚い封筒が投函されていました。
▼アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード(以下、プラチナ・カード)のインビテーション。封筒がシワになっているのは、配達員がポストに無理やり突っ込んだためと思われる。
プラチナ・カードに関しては、他のサイトやブログでも多く紹介しているので、カードを持つメリットやサービス、付帯保険などに関しては深く掘り下げず、このブログでは切り口を変えて、封筒の内容物すべてを撮影し、その写真と書類や印刷物に書かれていることを詳しく紹介していきます。
目次
ゴールド・カード・インビテーションを無視し続けた
私は、緑のアメリカン・エキスプレス・カード(以下、アメックス・カード)を10年以上使っています。
日本国内で使っていて、これといった不満もありません。不満は海外での使用、特にヨーロッパやロシアなどの旧ソ連圏ではほとんど使えないことですね。
これまで自宅のポストに何度もアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード(以下、アメックス・ゴールド)への”お誘い”は来ていました。何回来たんだろう?
インビテーションが来る度に、ウザく感じて中身もろくに見ずに捨てました。
年会費が倍以上になるアメックス・ゴールドにメリットが感じられません。緑のアメックス・カードには、他社のゴールドカードと同レベルのサービスが付随しているし、緑色の額面が気に入っているので、ゴールド・カード・インビテーションを無視し続けていました。
プラチナ・カード・インビテーションの内容物を公開
プラチナ・カード・インビテーションが届いたので、ゴールド・カード・インビテーションのように捨てずに中身をすべて公開します。
「プラチナ・カード」は、アメリカン・エキスプレスの商標登録
初めて知りました。「プラチナ・カード」という名称が、アメリカン・エキスプレスの商標登録だということを。
▼封筒前面の左下に小さく、本当に小さく『「プラチナ・カード」は、アメリカン・エキスプレスの商標登録です。』と書いてある(赤い矢印)。
他者のゴールド・カード以上のカードの名称もすべて「プラチナ・カード」だと思っていました。
VISAやMasterカードを発行している三井住友カードには、「三井住友VISAプラチナカード」という黒いカードがあります。この「プラチナカード」と言う名称は、「プラチナ・カード」と違ってプラチナとカードの間に「・」がないから、商標登録に引っかからないのかな?よくわからない。
「お申込書」と「特別申込書」は違うのか?
すでに破棄して手元にはないので確実なことは言えないのですが、何度も”スルー”し続けたアメックス・ゴールドのインビテーションには、確か「特別申込書」と書いてあった、と記憶しています。
▼今回届いたプラチナ・カードのインビテーションには、「プラチナ・カードお申込書」と記載している。
「お申込書」と「特別申込書」は違うのか?
これまた確実なことではないのですが、ネット上の情報を見ると、「特別申込書」のほうが審査が通りやすい(?)・・・らしいです。”らしい”と書いたのは、私自身よくわからないから。
審査が通りやすい(?): 特別申込書 > お申込書
不確実な情報ですみません。
恐らくですが、インビテーションにも2種類あり、「特別申込書」の方が「お申込書」より一段上のなのでしょう。
このままプラチナ・カードの”お誘い”を”スルー”し続けたら、どうなるのでしょうか?「お申込書」が「特別申込書」に変わるだけかな?
プラチナ・カードをもう1枚申し込みできる
「プラチナ・カードお申込書」をもう少し詳しく見てみると・・・
▼年会費130,000円+消費税(赤い矢印)。配偶者と配偶者以外の親族3人の合計4枚まで家族カードが無料。気になったのは、『基本プラチナ・カード会員様専用「セカンド・プラチナ・カード」お申し込み欄』(赤枠)。
申込欄には、『「セカンド・プラチナ・カード」とは、基本プラチナ・カード会員様が用途に応じてカードを使い分けできるよう、無料で発行させていただくもう一枚のプラチナ・カードです。』と小さく記載してあります。
プラチナ・カード2枚同時申込ができる。しかも、もう1枚が無料で発行。そんなことが、可能なんですね。
重要事項説明は、なぜ小さい文字なのか?
▼「プラチナ・カードお申込書」裏面には、小さな文字で重要事項がびっしり書かれています。
▼B5サイズより少し小さい別紙にも重要事項説明。
いつも思うんですけど、なぜ重要事項説明を読みづらい小さな文字で書いてあるのか?おかしいでしょ。
”重要事項”の説明なのだから、大きな文字でわかりやすくハッキリと記載すべきだ。
わざと(?)小さな文字で記載する理由は何か?
これだけ小さな文字で、しかも書いている内容が法律文みたいに難解な内容が隙間なくびっしり書いていたら、細部まで読む人いないでしょう。カード会社にとっては、これが狙いなのではないか。
重要事項説明を記載しないわけにはいかない。でも、何かトラブルがあったとき、カード会員に突っ込まれるのはイヤだ。だから、誰も読まないでゴミ箱に捨てるよう仕向けるため(?)小さな文字で記載しているのではないか?勘ぐりすぎですかね?
何かあっても「ほら、書いてあるでしょ、重要事項説明に」とカード会社は、言い訳できますからね。
年配者にとっては、文字が小さすぎて虫眼鏡でも用意しないと読めません。
特別な一枚
▼アメックスからの”ご挨拶”。「プラチナ・カードは、アメリカン・エキスプレスよりご案内を差し上げた方だけがお持ちいただける特別な一枚です。」と書かれている。
▼封筒の前面にも、「プラチナ・カードは、ご案内を受け取られた方だけがもつことができる一枚です。」
特別な一枚・・・。「あなた、選ばれた特別な方なんですよ」と”特別感”を出していますね。
▼必要事項を記入したら、返信用封筒に入れて送付します。
サービスリスト
▼三つ折りのPlatinum Card Service List(プラチナ・カード・サービス・リスト)の中身を見てみると・・・
▼Platinumと書かれたものが、プラチナ・カード限定のサービス。
▼こちらにも、いろいろできることが書かれています。右下の「30フィート(約9m)クラスのクルーザーのご利用が可能〈プライベート。クルーズ〉」。通常、船をレンタルするといくらするんでしょうかね?乗ったことがないから、わからない。
▼右下の『「メンバーシップ・リワード・プラス」のご登録が無料』は、プラチナ・カード限定なのではないか?緑のアメックス・カードのメンバーシップ・リワード・プラス年会費は、3,000円(税抜)。
メンバーシップ・リワード・プラスは、たまったポイントをANAマイルに移行するためには年会費5,000円(税抜)。1度でもANAマイルに移行すると自動更新で毎年8,000円(税抜)かかるので、プラチナ・カードのメンバーシップ・リワード・プラス登録が無料なのは、スゴいですね。
でも、わずか数千円の登録料を無料にするために年会費130,000円+消費税のプラチナ・カードに切り替えるのは、どうかなと思います。
▼Platinum Card Service List(プラチナ・カード・サービス・リスト)の裏面。
プラチナ・コンシェルジュ・デスク
▼「もっと自由に、さらに自在に。」と書かれた厚い冊子が封筒に入っていました。
▼これも三つ折り。開くとB5サイズより小さい厚手の紙が6枚入っていました。
▼中の紙、1枚目は「コンシェルジュの手配が叶える、特別な体験を」と書かれている。
▼裏面には、特に何もありません。何の意味があるんだ、この1枚?
▼2枚目には、中央に実際のカードサイズよりも小さい額面写真。
▼裏面には、プラチナ・コンシェルジュ・デスクについて書かれていました。
▼3枚目には、南国のリゾートホテルのプールサイドと思われるロマンチックな写真。これは、契約カメラマンが撮影したのか?それともフォトストックから借りた写真なのか?
▼ロマンチックな写真の裏には、海外旅行ではこんなサービスをご利用できますよ、と書いていました。
右下のプライオリティ・パスの取得は、楽天プレミアムカードが最も費用が安くてオススメです。
▼4枚目は、寺と紅葉の写真。こういった写真は、フォトコンテストでは入賞しませんが、雑誌や広告等の媒体に載る”使われる写真”です。この構図とグッと絞り込んで手前も奥もハッキリと見せる被写体深度。うまいですね〜。この写真を見た瞬間に、んーと思わず唸ってしまいました。この撮り方、見習います。
▼裏面に書かれていることで気になったのは、左上の「プラチナ・アクセス」。
「通常では非公開とされる文化財の特別拝観やお茶屋のご予約など、可能な限り手配いたします。」
非公開とされる文化財とは、どこのことでしょうか?
さらに気になったのは、特別拝観の許可をもらうためにアメックスと文化財を管理している神社仏閣とどのような契約をしているんでしょうか?特別拝観料は、カード会員は無料(後日請求があるのかな?)。ということは、アメックスがお金を払っているでしょうね、おそらく・・・。
▼5枚目は、プレゼントの写真。リゾートと紅葉写真のレベルが高かっただけに、この写真にはちょっとガッカリ。背景をぼかすのはいいけど、手前ぼかしすぎだろって、ツッコミを入れたくなるのが、個人的な意見。写真にケチ言って、すみません。。。
▼裏面に書かれていることで、これ、どうなの?っていうのは、「ラグジュアリー・フライト」と「パーソナル・インポート・サービス」の2つ。
「ラグジュアリー・フライト」は、ヘリコプターで夜の東京を遊覧飛行。プラチナ・コンシェルジュ・デスクを通さず自分で予約したら、30分ぐらいのフライトでいくらするのかな?私がヘリコプターに乗ったら、遊覧飛行を楽しまず、カメラを持って空撮に集中しますね。
日本未発売の商品を輸入代行する「パーソナル・インポート・サービス」。外国語が苦手な人や税関手続き等が面倒な人向けですね。私なら、人任せにせずに全部自分でやります。
▼最後の6枚目は、青々と澄みきった空と緑の芝生があるゴルフ場の写真。
カメラで普通に撮影していて、このような空の濃い青色と木の葉の濃い緑色は出ません。レンズ前面にPL(偏光)フィルターを装着して撮影する方法もありますが、撮影後に画像処理で色を濃くしたほうが簡単です。
写真の見栄えをよくするために色を濃くする行為は否定しませんが、大切なことは”やり過ぎない”こと。やり過ぎると、見る人が見れば、このゴルフ場のように「嘘くさい写真」だとすぐにわかりますよ。
あ、また写真にケチつけちゃいました。すみません。。。
▼裏面は、主にゴルフに関するサービスや保険などの紹介。
ゴルフにまったく興味がないので、別にどうでもいいなっていうのが正直な感想です。
▼6枚の紙を見終わると最後には、「新しい自分へ。」と書かれたメッセージと電話番号。まるで自己啓発セミナーの勧誘じゃないか!
アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード・インビテーションの中身は以上です。
アメックス・プラチナ・カードに魅力やメリットを感じるか?
ぶっちゃけ、プラチナ・カードに何の魅力も所有するメリットも感じません。もしメリットがあるとすれば、年会費130,000円+消費税でプラチナ・コンシェルジュ・デスクを使えるということでしょうか。
24時間365日使えるプラチナ・コンシェルジュ・デスクを自分専用の「秘書」と考えれば、130,000円+消費税は破格の安さです。年間130,000円ちょっとで秘書を雇うことはできませんからね。これは、考え方次第です。
さいごに
具体的な数字など詳しいことはよくわかりませんが、ここ数年、カード会社の収益状況がよくないと聞きます。原因は様々ですが、ポイント利用時の改悪など利用者にとっては、あまり”うまみ”のない状況になっていますよね。
収益がよくない分をどこでカバーするか?定期的な安定収入を確保することになるでしょう。カード会社にとっては、年会費が安定収入を確保する手段の一つになります。
年会費を多くの利用者から徴収する。そうなれば安定収入を確保できるわけですから、穿った見方をすれば、インビテーションは選ばれた私だけに送り届けた”特別な招待”ではなく、多くのカード会員に送りつけている”ばらまき”ではないか?
プラチナ・カードに何の魅力もメリットも感じない私には、現在使用してる緑のアメックス・カードで必要十分です。
今回もインビテーションを”スルー”します。