成田空港から東京都心へ向かう格安バスは、2017年現在3つあります。
- 京成バスの「東京シャトル」
- 平和交通・あすか交通・ジェイアールバス関東、3社共同運行の「THEアクセス成田」
- WILLER EXPRESS(ウィラー・エクスプレス)・京成バス・千葉交通・岩手県北自動車南部支社共同運行の「成田シャトル」
東京シャトルとTHEアクセス成田は、格安バスとして人気はありますが、WILLER EXPRESS(ウィラー・エクスプレス)等が運行している「成田シャトル」をご存じない方もいるのではないでしょうか?
実は私も乗車1週間前に、成田シャトルを知りました。。。
成田空港第3ターミナルと大崎駅西口バスターミナルを結ぶWILLER EXPRESS(ウィラー・エクスプレス)の成田シャトルに乗車したので、感想と利用上の注意点をメモします。
目次
WILLER EXPRESS(ウィラー・エクスプレス)とは?
WILLER EXPRESS(ウィラー・エクスプレス)は、WILLER系列のバス事業者(通称:WILLER GROUP)によって運行されている高速バスの愛称である。(Wikipedia)
WILLER EXPRESSは、旅行代理店・WILLER TRAVEL(旧・株式会社西日本ツアーズ)による募集型企画旅行(いわゆるツアーバス)である。西日本ツアーズ時代の2001年7月に、大阪・東京間の高速ツアーバスの企画・運行を開始した。
その後、2006年夏頃には30路線・74便を運行するツアーバス大手に成長した。
2011年12月からは乗合バス事業にも参入した。
2013年8月以降は高速バスの新制度(いわゆる新高速乗合バス)への移行に伴い、事業主体がWILLER TRAVELからWILLER GROUPに移っている(WILLER TRAVELは引き続きWILLER EXPRESSの乗車券販売業務を行う)。(Wikipedia)
・・・だそうです。
WILLER EXPRESS(ウィラー・エクスプレス)という名前を聞いたことがなかったので調べてみました。
「ピンクのバス」で検索
WILLER EXPRESS(ウィラー・エクスプレス)って、言いにくくありませんか?高速バスの愛称ですけど、この名前をGoogleの検索窓に英語かカタカナで入力するのは、少し面倒ですよね。
▼大崎駅西口バスターミナルにあったWILLER EXPRESS(ウィラー・エクスプレス)のチラシ。
▼成田空港と大崎駅を結ぶバスは、「成田シャトル」という名前が付いていますが、チラシの裏面には、WILLER TRAVELのサイトを「ピンクのバス」で検索することを推奨しています(赤い矢印)。
▼Googleの検索窓に「ピンクのバス」と入力すると、検索結果上位にWILLER TRAVELが表示されます。
WILLER TRAVELを知ってもらうために「ピンクのバス」で検索してね、という意図はわかりますが、成田空港と東京都心を結ぶ格安バスとして「成田シャトル」をもっと前面に出してたほうがいいと思うのは、私だけでしょうか?
成田シャトル・・・東京シャトルとTHEアクセス成田に比べて知名度が低いのでは?
品川・五反田方面へ行くなら成田シャトル
成田空港と東京都心を結ぶ格安バスののりばが都心のどこにあるのか、地図に落としてみました。
▼東京シャトルとTHEアクセス成田は、東京駅や銀座駅、東京臨海副都心など東側に集中しています。都心の西側にあるのは、唯一、WILLER EXPRESS(ウィラー・エクスプレス)の成田シャトルだけ。
品川や五反田方面なら、成田シャトルで大崎へ行くと便利ですね。
WILLER TRAVELさん、「成田空港から品川・五反田方面へ行くなら成田シャトル」というキャッチコピーでもっと積極的にアピールしてもいいのでは?
乗車しての感想と注意点
ここからは、実際に乗車しての感想と注意点をまとめます。
チケット
成田空港第3ターミナルから乗車しました。
▼成田シャトルのチケット購入場所は、フードコート前のバス乗車券売り場の1番です(赤い矢印)。
▼ネットで予約していなかったので、料金は大人・片道1,200円。クレジットカードでの支払いができます。
- 通常運賃(大人・片道) 1,200円(こども600円)
- WEBで予約・事前決済 1,000円(こども600円)
予約なしでも乗れますが、事前に予約・決済したほうがお得に乗れますね。
【ピンクのバス・WILLER EXPRESS(ウィラー・エクスプレス)】ネット予約で200円安くなる!「成田シャトル」で成田空港~大崎駅間をお得に乗るネット事前予約方法
バスのりばは、第3ターミナルから歩いて約7〜8分
▼東京シャトル(1番のりば)とTHEアクセス成田(2番のりば)は、第3ターミナルを出てすぐ目の前にのりばはありますが・・・
▼大崎行きの成田シャトルは、ターミナルから離れた場所にのりばがあります。歩いて約7〜8分程。重い荷物を持って移動するには、少し遠いですね。
ベンチがない
▼10番のりば周辺には、ベンチがありません。バスが来るまで、立ちっぱなしです。
バスは1時間に1本だけ
▼2017年5月現在の時刻表。バスは10時、19時を除いて1時間に1本しかありません。
出発時間の少し前にのりばへ行くのが賢明です。座る場所がないので、外で立ったまま待つのは意外と辛いですよ。
車内の様子
▼出発時刻5分前にバスが到着しました。
▼乗降口には、ふかふかのピンクの絨毯にWILLER EXPRESSの文字。料金箱もピンク。でも、なぜピンクにこだわっているの?
▼12列の白い人工皮シート。まるで新品のようにきれいなので、車内が明るく感じました。
▼白いから汚れが目立たないかな?
▼シートピッチ(座席間隔)は、かなり広いです。身長175cm男性の私が足を組んでもまだ余裕があり、他のバスと違ってまったく窮屈に感じません。これには高評価です。私の足が短いからそう感じただけなのかもしれませんが・・・。
USBポート
▼通路側席は肘掛けの下に、窓側席は壁に充電用USBポートがあります(赤い矢印)。
▼USBポートは、2A。
座席のシートポケット
気に掛けない人が多いと思いますが、私は前の座席にあるシートポケットとその周り、シートポケットに入っている雑誌や安全のしおりなどを必ず見ます。クセと言いますか、ついつい見てしまう。
▼ごく一般的なシートポケットとドリンクホルダー、買い物袋などを引っかけるフック。特に目立った特徴はありません。
▼安全のしおり。
▼安全のしおりの裏面。日本語の他に英語、中国語、韓国語で書かれています。
照明と空調
▼座席の上には、照明と空調を調節する弁があります。これも他のバスとの違いはないのですが、プラスチックの表面にキズやスレがなくツヤがあり、ピカピカの状態だったので撮影しました。もしかして、このバス、新車?
Wi-Fi
成田シャトルには通信は暗号化されていませんが、無料WiFiがあります。
▼iOSでの接続画面。パスワードの入力なしで「WILLER_Free_Wi-Fi」に接続できます。
▼成田空港第3ターミナルから大崎駅西口バスターミナルまでの約75分間の移動中、1度もネットに接続できませんでした。何が原因なのか、わかりません。
追記 接続方法(2017.09.17)
「設定」から「WILLER_Free_Wi-Fi」に接続後、一度、ブラウザを立ち上げます。
メールアドレスでの登録かSNSやYahoo!JAPAN IDでの登録画面になります。
スマホやタブレットでSNSでの登録を選択すると、ワンタップでインターネットに接続できます。
こちらの接続方法が、簡単ですぐにインターネットにつながりますよ。
PCでの接続は、スマホやタブレットのようにワンタップではなく、SNSのログイン画面になり接続に一手間かかります。
この記事を書いた2017年6月には、ブラウザを立ち上げても登録画面にすらなりませんでした。何が原因だったのか、今でも不明です。
▼別な日、今度は大崎駅西口バスターミナルから成田空港までの逆ルートで測定すると、問題なくネットに接続できました。このバスは、共同運行している京成バスなので、白いシートではありません。京成バスのネット接続方法は、下記の記事を参照してください。
共同運行の京成バスは、成田空港~東京都心間の格安バス「東京シャトル」も運航しています。東京シャトルのWi-Fiについての記事はこちら。
成田空港が終点ではない
大崎駅西口バスターミナルから成田シャトルに乗って成田空港へ向かう方もいるでしょう。
成田シャトルの終点は、成田空港ではありません。
大崎駅西口バスターミナルを出発したら、
成田空港第2ターミナル → 第1ターミナル → 第3ターミナルを経由した後、芝山中学校入口へ行き、終点は成田空港から約10kmも離れた場所にある芝山町役場です。
車内で寝過ごさないように気をつけましょう。
大崎駅西口バスターミナルを利用するなら、こちらの情報も参考にしてください。
【大崎駅西口バスターミナル】トイレとコンビニはどこにあるのか?ピンクのバス・WILLER EXPRESS(ウィラー・エクスプレス)の「成田シャトル」に乗る前に用を済ませておこう
さいごに
成田シャトルを利用する際にいくつかデメリットはあるものの、成田空港から東京都心の西側へ行くなら、東京シャトルやTHEアクセス成田で下車後に電車や地下鉄を利用して移動するよりも、成田シャトルで大崎へ直接行ったほうが便利です。JR山手線がありますし。
私が乗車した2回とも、乗客は私を含めて5~6人ぐらいで席はガラガラ状態。採算取れるのかな?たぶん赤字でしょう。
東京シャトルやTHEアクセス成田は、日本人だけでなく海外の観光客にも知れ渡っているためか、東京駅や銀座駅のりばはいつも行列ができるほど混雑していて、成田空港行きは事前に予約しないと乗れないこともあります。
成田空港へ行くなら、利用客がほとんどいない成田シャトルは混雑せずに乗れますよ。成田空港行きの格安バスとして、穴場的存在と言えます。
「成田空港から品川・五反田方面へ行くなら成田シャトル」
これをキャッチコピーにしてもっと積極的にアピールしましょう、WILLER TRAVELさん。