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【世界の写真を1枚だけ】セルビア ノヴィ・サド / 壁画アート(?)

投稿日:2021-04-28 更新日:

世界の写真を1枚だけ紹介する記事です。

情報をシェアして、誰かに何かの役に立つようなことをしようというつもりはありません。

過去に撮影した写真を1枚だけ載せて、そのときの思いや体験などを綴る。

要するに、自分が過去の思い出に浸りたいだけの自己満足的記事です。

今回紹介する1枚は、セルビア、ノヴィ・サドの壁画アート。

ん?これ、壁画アートなのか?

アートと言うには、絵が雑じゃないか?だから、ブログタイトルにも「?」付けてます。

セルビア ノヴィ・サドの壁画アートGPS:45°15’36.69″ N 19°50’35.01″ E 

上記の数字と記号の羅列は、GPS情報です。

GoogleマップやGoogle Earthの検索窓にコピペすると、場所の確認ができます。ストリートビューも見ることができますよ。

カメラに取り付けたGPSレシーバーGP-E2の情報ですが、実際の撮影場所と多少のズレがあります。許容範囲ですけどね。

デジカメにGPSは、必須と考えています。特に海外での撮影では。

デジカメGPS必須論については、下記の記事で熱く語っていますので、よろしければ参照してください。

デジカメにGPSなんかいらねーよと言ってるヤツらに反論する

目次

この写真には、元ネタとなるオリジナルがあった

弁明します。

写真は、パクっていません。

写真の”アイデア”をパクりました。

元ネタとなるそのオリジナルの写真をいつ、どこで、ネット上なのか、それとも雑誌などの紙媒体で見たのか覚えていません。撮影者が誰なのかもわからない。

でも、その写真を見たときの強烈なインパクトだけは、はっきりと覚えています。

その一枚の写真は、ヨーロッパであろう、どこかの街の一コマ。

写真のほとんどは薄暗い、確かグレーっぽい壁が背景として写っていて、写真の中央には、買い物袋を持って歩いている50歳から60歳ぐらいと思われるやや太り気味の女性が一人。写真の左から右に向かって歩いている様子。

そして、写真の右上には、中年男性の絵が壁に大きく描かれていた。

壁の向こう側から身を乗り出しているかのように、胸から上だけ描かれていて、写真中央の女性に向かって右手の人差し指を挿している。

その写真は、こちらに向かって歩いて来る女性に右上の壁画の男性が「おい!こら!そこのおまえ!」という感じで人差し指を差してるように見えて、コミカルに感じつつも、写真を見る人に強烈なインパクトを与えていた。

写真には、壁、壁画アート、歩いている女性の3つしか写っていない。

構図が安定していたこと。日本では見ることのない壁画アートに目を奪われたこと。そして、たまたまそこを通りかかったであろう女性と壁画アートを組み合わせて、インパクトがある作品に仕上げたことに感心しました。

その写真を見たときには、「自分もこんな写真を撮ってみたいなぁ」とか「日本じゃ、こんな写真撮れないな」などと思いを巡らせていました。

壁画アート(?)を見た瞬間、あの写真を思い出した

それから、数年後か10年後か、定かではないが、時間が経ってセルビア、ノヴィ・サドを訪れて、夏の暑い日、カメラを持って街をぶらぶら散策していたときのこと。

街の中心部から外れた観光客が訪れない交差点。

この壁画アート(?)とは向かい側の道路にカフェがあり、店の外にはテントとテーブル席がありました。

昼間から外でビールを飲みながら新聞を読んでいるおじさんがいて、そのそばでテントの日陰になっている歩道上で横になっている中型犬。野良犬かな?

暑さでうだっているその犬の様子があまりにも滑稽だったので、街角スナップとしてしゃがみ込んでローアングルで犬を撮影していました。

犬を撮影して立ち上がると、向かい側の道路に偶然壁画アート(?)が目に入る。

見た瞬間、あっ!!!と思わず声を上げた。

昔、あのときどこかで見た元ネタとなるあの写真を思い出す。

これは!!!あの写真のような作品を撮れる!

そう思って、向かいの歩道から撮影。

歩いている人をどうしてもレンガの中央で写したくて、シャッターをたくさん切ってもタイミングが合わず何回も失敗したが、たくさんのショットから1枚だけを作品としました。

「Facebookやってないの?」と驚かれ、慌ててセルビアでアカウントを作り、最初に投稿した1枚

以前は、Facebookにかなり否定的でした。

なんで自分のプライベートをネットに載せなければいけないの?って思っていたからです。

が、しかし、以前のこの考えは、2013年セルビアで180度変わった。

現地の友人、知人、会う人会う人に「Facebookは?」と聞かれ、Facebookやってない、と答えると、「え?Facebookやってないの?」信じられないと言った表情でこっちを見つめる。

これは、マズイ。

彼らとつながるには、Facebookアカウントが必要だ。

そう考えて、滞在中の友人宅で慌ててアカウントを作った。

でも、やっぱりプライベートをネットにさらしたくない。だけど、何を投稿していいのかわからない。

そんなとき、どんな写真を撮っているのかを知ってもらうため、Facebookにこの写真を最初に投稿しました。

自分にとっては、Facebookに最初に投稿した写真ということで、ちょっとした思い入れがある1枚です。

さいごに

写真の完成度やインパクトは、あのときどこかで見た元ネタとなる写真のほうが、おそらく上でしょうが、元ネタとなる写真を見ていなかったら、このようなスナップ写真を撮ることはできなかった。

いつかどこかで見た印象に残った写真が、自分の記憶の片隅に残り、それがある日突然どこかでシャッターチャンスとして出会う。そんな事例でもあります。

この記事を通して伝えたいことは、本や雑誌、SNSなどのネットで他の人が撮った写真は”意識して見る”ことをおすすめします。ただ見ているだけではダメ。

目に留まった写真を見て、

「この写真、うまいな。どうやって撮っているんだろうか?」

「この写真、自分ならこうやって撮影するけどな」

「いいな、この構図。アイデアをパクろう」等と”意識して写真を見る”こと。

この行為が、撮影現場で必ず役に立つ。

写真にセンスなんていりません。センスが求められるのは、一流の人達などごく一部。

写真がうまくなるために必要なことは、プロのような高価な機材を揃えることでもなく、写真をたくさん撮ることでもない。写真をたくさん見ること。もちろん”意識して見る”ことです。

 

今はパンデミックで以前のように気軽に海外に行くことができないので、不定期ではありますが、海外に思いを馳せながら、これまで撮りためた写真を一枚だけ載せて、そのときの思いや体験などを綴ります。

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