私が知らなかっただけなのかもしれないのですが、私が知らなかったということは他の誰かも知らないのではないか、と思いメモしておきます。
飛行機に乗るときに気になるのが手荷物ですよね？
航空会社に預けることができる荷物の個数と重量。何㎏まで、何個まで無料なのか？
重量オーバーで余計なお金を取られるのがイヤなので、私はいつも気にしています。
▼私の旅程表をご覧ください。
2015年7月、札幌・新千歳空港からANA国内線普通席で成田へ。成田空港で1泊してから、翌日オーストリア航空ビジネスクラスでウィーンへ行きました。
ANAとオーストリア航空は、同じスターアライアンスグループです。
当日乗り継ぎも可能ですが、乗り継ぎ時間が極端に短く、私が寄稿している空港ラウンジ.comでANAラウンジの取材と調査もあったので、あえて翌日乗り継ぎにしました。
尚、オーストリア航空は香港〜ウィーン線を開設することに伴い、2016年9月4日の成田発ウィーン行きOS52便を最後に、成田〜ウィーン路線の運航を停止。日本から撤退しました。
オーストリア航空、日本撤退 成田から最終便、27年の歴史に幕 ー「Aviation Wire（アビエーション・ワイヤー）」
オーストリア航空撤退後、日本からの直行便を利用した旧ソ連圏や東ヨーロッパへの飛行ルートについては、別記事にしています。
目次
ANA無料手荷物許容量（国内線）
ANAの預かり手荷物の個数と重量制限（無料手荷物許容量）を例に説明します。
▼プレミアムクラス、普通席とスターアライアンス・ゴールドメンバー（下の※）、３種類の無料手荷物許容量が記載されています。スターアライアンス・ゴールドメンバーは、プレミアムクラス搭乗なら最大60kgまで無料だなんて、すごいですね。
▼ ページの最下部にある「国際線乗り継ぎのある日本国内区間」という項目。「国際航空券を利用して日本国内線に搭乗される場合は、国際線の手荷物ルールが適用となる場合があります」とちょっと曖昧な表現ですが・・・。逆に、適用とならない場合が、どんな条件なのかは書いていない。
ANA無料手荷物許容量（国際線）
▼ビジネスクラスは、「32kgの荷物2個まで無料」と書いてありますね。
▼ページ上部の囲みの中に「他社の手荷物ルール」とあります。
▼「他社の手荷物ルール」を開いて見てみます。リンクをクリックするたびに複雑難解になってきました。オーストリア航空は、ANAと同じくスターアライアンス加盟していますが他社航空会社です。
▼IATA規則をクリックすると、ページの表題が「IATA手荷物規則 決議302号」と書かれています。航空会社間の取り決めのようですが、何か難しそうですね。
「手荷物規定は無料手荷物許容量および手荷物料金のように定義されていること。」と記載されています。でも、具体的にどんな条件なら何㎏まで無料なのかは書いていません。
▼先程の手荷物［国際線］の無料手荷物許容量の項目に「原則としてお客様の航空券面上に記載された無料手荷物許容量が適用されます。」と記載されています。
無料手荷物許容量をクリックします。
▼「発券日と無料手荷物許容量の確認方法」にeチケット、紙の航空券、予約確認画面の3つで確認できますよ、と書いてある。
▼この例で言うと「2PC」が何㎏の荷物が何個まで無料なのか？記号がどんな意味なのか説明がないので、利用者にはさっぱりわからない。空港スタッフにしか意味がわからない記号じゃないか。
自分の旅程表を確認
▼自分の旅程表を見てみると、手荷物に「2PC」と書いてある。これ、何㎏を何個まで無料なんだろうか？
翌日乗り継ぎは、乗り継ぎ扱いにならない
乗り継ぎで国際線ビジネスクラスに乗るから、国内線普通席も20㎏以上預けることができる。そう思っていました。
出発当日、成田空港へ向かうため新千歳空港の国内線チェックインカウンターで預け荷物1個の重量を量ったら、24kg。
ところが・・・
空港スタッフに「重量超過で料金が発生します」と言われました。
そんなバカな、無料だろ！と思ったので、旅程表を見せて翌日国際線ビジネスクラスに乗ることを伝えると、
空港スタッフ：「お客様の場合は翌日に国際線に搭乗されるので、本日の成田行き普通席ですと最大20kgまでのお荷物が無料になります。」
私：「？」
どういうことなのか尋ねると、
「国際線にて無料でお預かりする手荷物の個数や重量は、当日乗り継ぎの場合に限り、乗り継ぎ空港までの国内線も無料です。翌日乗り継ぎは、乗り継ぎ扱いになりません。」
さらに詳しく尋ねたので要約すると、
- 国際線の無料手荷物許容量のルールが国内線に適用されるのは、当日乗り継ぎのみ
- 当日乗り継ぎは、24時間以内に乗り継ぐという意味ではない
- 日付が変わると、翌日扱いになる
- 翌日の搭乗は、乗り継ぎではなく新規に搭乗することである
ゴリ押した交渉した
出発時間まで余裕がなかった。
「このままお荷物をお預かりするためには、超過料金を支払うか、別途料金をお支払いになりプレミアムクラスに乗り換えるしかありません。」
どっちもお金を払うことになるじゃないか。
どうにかしてほしいとゴリ押し交渉でお願いしたら、後ろにいた他のスタッフと相談をして、
「今回だけエコノミークラス乗り継ぎの23kgを2個分まで無料でお預かりいたします。この荷物を2個に分けるか、23kg1個にして残りの1kgはお客様の方でなんとかしてください。」と言われました。
結局、1kg分を機内持ち込み荷物に詰め替えて、事なきを得ました。言ってみるもんです。黙って引き下がる訳にはいきません。
もし、ビジネスクラスの最大無料手荷物許容量32kgの荷物を2個持って行ってたら、どうなっていたんだろう？
さいごに
「国際線の無料手荷物許容量のルールが国内線に適用されるのは、当日乗り継ぎのみで日付が変わると翌日扱いになる」ことを私は「翌日ルール」と名付けます。
成田空港や関西空港などで1泊する人いるでしょう、地方に住んでると。
預かり手荷物の「翌日ルール」を知らない人はいると思うんですよ。私みたいに国内線は普通席、翌日国際線はビジネスクラスに乗る人。
「翌日の搭乗は、乗り継ぎ扱いにならないので国内線お預かり手荷物の個数と重量に気をつけましょう」とANAホームページのどこにもそんな注意事項が書いてないじゃないか！
