航空券を購入するときにどの座席に座るか、悩みませんか?
以前なら私は、「どの座席にするか?」ということを結構真剣に悩みました。
しかし最近は飛行機に乗り慣れていることもあり、いつも決まった席に座っています。座席が選べるなら、可能な限りその座席を選んでいます。希望の座席がない場合は仕方なく空いている席ですね。
機内のどの座席に座るかは、ハッキリ言えば人の好みの問題。ですが、私が飛行機でいつも座る場所を紹介します。
目次
あえて選択しない座席
いつもの座席をお話する前に、あえて自ら選択しない座席があるので紹介します。これらは、写真撮影するしないに関係なく、私ができるだけ座りたくない席です。
- 非常口前
- お見合いシート
- 通路側
非常口前
非常口前の座席は前方にシートがないので、足が伸ばせます。広々としているので割りと人気がある座席かもしれません。何事もなく目的地まで着いたならいいですが、万が一のことが起きた場合、ここに座ったら最悪ですよ。
罰則はありませんが、緊急時に客室乗務員とともに他の乗客の脱出の手伝いをするのがこの席に座った人の義務。離陸前のアナウンスでも説明がありますよね。
一例ですが、JALのホームページにも非常口座席についての案内があります。JAL – 非常口座席を事前予約されるお客さまへのお願い
緊急時には、自分が機体から脱出するのが乗客として最後になるということを覚えておきましょう。
お見合いシート
”お見合いシート”って何?と思った方もいるでしょう。私が勝手にそう名付けています。
非常口そばの座席の1つで、客室乗務員と向かい合っている席のこと。
過去に1度だけ他に空席がなかったので、この”お見合いシート”に座ったことがあります。
離陸と着陸時に客室乗務員と目が合い、ヒジョーに気まずい雰囲気になってしまう。視線をどこに向ければいいのか、困るんです。自分だけが勝手にそう思っているだけかもしれません。職業柄、客室乗務員は慣れているでしょうね。
客室乗務員さんと仲良くなりたいなら、お見合いシートはオススメですよ。
通路側
自ら通路側席を選ぶ意味あるの?といつも疑問に思っています。通路側席を選ぶ人は、なぜそこを選ぶんでしょうか?私にはまったく理解できません。
トイレに行きたいから?着陸後、機内から早く出たいから?
せっかく飛行機に乗って、窓の外の景色を見ないなんてモッタイナイ。通路側席に座っている人に対していつもそう思っています。
SeatGuru(シートグル)は参照しない
SeatGuru(シートグル)というサイトをご存知ですか?
航空会社やフライト番号、日程を入力すると、そのフライトに使用される機体の座席表を見ることができます。検索できるのは、国際線。
このサイトで表示された座席表にカーソルを合わせると、良い席(快適な席)は緑色、悪い席(快適ではない席)は赤色で示してくれます。
便利なサイトですが、私は使いません。なぜなら、このサイトで示す良い席(快適な席)は、非常口前の席や通路側席を示す傾向が強いから。
私が座りたいと考える座席とSeatGuru(シートグル)が示す良い席とはまったくと言っていいほど違うので、このサイトを使いません。
窓側席で写真を撮る
私は写真を撮りたいから、いつも窓側席です。写真を撮らない人にとっては、私の座席選びは参考にならないでしょう。
▼機内の座席を「前方」、「中央」、「後方」の3つに分けて説明します。
前方席
国際線はファーストクラスやビジネスクラス、国内線はプレミアムシートですね。めったに乗ることはないのですが、これらの席でもできるだけ窓側席を選ぶようにしています。
▼エンジンの前にある座席なので写真としては悪くはないですが、イマイチな感じですね。ウィーン発ベオグラード行きオーストリア航空。セルビア上空で撮影。
中央席
主翼そばの座席は、外の景色を見るにも悪い場所。窓側であっても中央席は選ばないようにしています。
▼成田発ウィーン行きオーストリア航空。ロシア上空で撮影。この時は、中央席の窓側席しか空いていなかった。主翼があるので景色を見るにも撮影をするにも良くない場所です。
後方席
私が撮影のためにいつも座るのが後方の窓側席。
▼具体的にどこかというと、赤い丸で囲っているあたり。この座席表で25から27ぐらいの位置です。22から23ぐらいの位置は主翼に近いので、景色を見るにも撮影にもあまり適さない座席。そこより少し後ろを選んでいます。
▼外の景色と主翼とのバランスがいいですね。新千歳空港発ソウル行きコリアン・エアー。インチョン広域市を撮影。
▼後方席で主翼に近すぎると、こんな感じ。悪くはないですけど、外の景色が半分近く見えないし、写真の構図としてイマイチですね。成田発新千歳空港行きジェットスター。北海道苫小牧市上空で撮影。
▼尾翼に近い最後尾あたりの席に座ると、景色はよく見えても主翼の位置がちょっと遠い感じがするので、写真として間が抜けてる印象を受けますね。窓が汚いと、このように全体的に白っぽい写真になります。自分で窓を拭くことができないので、これは仕方がありません。ソウル発モスクワ行きコリアン・エアー。中国上空で撮影。
外の景色を見つつ写真を撮るための座席選びのポイントは、後方で主翼に近すぎず遠すぎない窓側席。
▼夜の東京を離発着する飛行機でも窓側に座ることをオススメします。夜景が宝石を散りばめたようにきれいですよ。
撮影時に気をつけることは、レンズフードを必ず取り外すこと。機内の光や様子などが窓に反射して写真に写ることを防ぐため、カメラやレンズを窓にピッタリと付けて撮影することです。
機首に向かって右側の席か、左側の席か、それが問題だ
後方で主翼に近すぎず遠すぎない窓側席を選ぶことはお話しました。しかし、そこで問題となるのが、「機首に向かって右側の席に座るか、左側の席に座るか」ということ。今でもチケットを購入する際に真剣に悩みます。
- 太陽の向き(日中のフライト)
- どちらの座席なら上空からの景色がきれいなのか
この2点が実際にどうなのかが事前にわからない。結局、最後は自分のフィーリングで右か左かを選んでます。だって乗ってみないとわからないでしょ。出たとこ勝負ですよ。
さいごに
私の出たとこ勝負で座席を選び飛行機に乗ったら失敗だった経験をお話しましょう。
セルビアのベオグラードからエアーセルビアに乗りトルコのイスタンブールへ向かったときのこと。主翼から少し離れた後方の座席で、機首に向かって右側に座りました。
ネットでチケットを買うときに、右か左かで最後まで悩みました。で、悩んだ末に右側席を購入。理由は、なんとなく右側がいいんじゃないかなぁと思ったから。
失敗でした。イスタンブール着陸前、窓の外に見えるのは海だけ。景色としてもつまらないし、写真になりません。
機体が左に旋回したときに自分が座っている席と反対側の、機首に向かって左側の席に座っている人たちはみんな、窓を覗き込んでいました。イスタンブールの街並みが眼下に見えたからです。
このときの私は写真が撮れず、失望感が大きかったですね。イスタンブールに到着してからも、しばらく落ち込んでいました。実際に搭乗して初めて分かることもあります。
すべての便ではないのかもしれないけど、ヨーロッパからイスタンブールへ向かう機内では、機首に向かって左側席をオススメします。
機首に向かって右と左の座席のどちらが景色を楽しめるのか、検索欄に便名と行き先を入力したら教えてくれるサイトってないんですかね?